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VOL.193 既存建物の構造を把握する。
(2008.07.30)
古い建物のリフォームをおこなう場合に、
建て主の要望をお聞きすることも大事ですが、
まず最初におこなうことは、
既存の建物の全体像を把握することから始まります。

こちらは築42年、昭和40年に建設された16坪の住まいですが、
幸いにも、当時の図面が残っておりました。
こうした建物では、図面がないケースがほとんどですが、
現状を把握する上で、大いに助かります。
通常、確認申請の副本と呼ばれるものが、
必ず建て主の手元にあるはずです。
これは、再発行されない書類なので大切に保管しましょう。
正本と呼ばれるものは、役所に保管されていますが、
一昨年の改正で、15年間保存されることになりましたが、
それ以前では、5年でした。

建物の図面がない場合は、まず現地調査をして、
既存の図面をおこすことから始めます。
メジャーで一つ一つの柱の位置や間取り、
さらに写真を撮って、
これを参考にしながら図面化の作業をおこないます。
その図面を元に再度現場でチェックをして
やっと、既存図面が出来上がります。
これは、かなり労力を要する仕事ですが、
これをおこなうことが、何よりの近道となります。
床下は、目視で確認することになりますが、
点検口というよりも、こうした古い家の場合、
畳下の床板を外せば、見ることができます。

また、法規制のチェックも必要となります。
この住まいは、昔長屋だった場所で、
土地・建物をそれぞれ分割して購入され、
その後、それぞれの家が増改築を繰り返し、
中には、3階建てまで建っています。
いわゆる、下町の住宅地に良くある風景です。
今回のお住まいは、内部のリフォームに合わせて、
耐震補強をおこなうことが目的でしたので
構造診断と補強方法を併せて考えています。
次回は、その構造補強のプロセスをご紹介します。






